わかりやすいビットコイン・アルトコイン用語集
この記事では、ビットコインが語られる際に利用される専門用語について簡潔にわかりやすくまとめてみることにします。簡潔な解説を試みているため、細部で若干実情とズレが生じています。ご承知ください。随時追加予定
ア行用語
アルトコイン
alternative coinの略。alternativeは代替・代わりのを意味する。ビットコインがメイン通貨であり、他コインはその副産物であるという観点からアルトコインと呼ばれている。
イーサリアム(ETH)
ビットコインの次に大きな時価総額を持つ仮想通貨。アルトコインの代表的存在。
サ行用語
サトシ・satoshi
ビットコインの最小通貨単位。1satodhi=0.00000001BTC
タ行用語
トランザクション
一連の処理。例えば、送金・ブロックチェーンへの記録・反映などの一連の処理をまとめてトランザクションという。
ナ行用語
中本哲史(ナカモト・サトシ)
ビットコインの考案者。論文にてビットコインを提案。正体は不明であるが、英語論文であるため、日本人ではない可能性が高い。
●日本語で読むビットコイン原論文 [by Satoshi Nakamoto] | coincheck(コインチェック)
ノード
ネットワークへの参加者。ビットコインを使っている人・マイナー・ウォレットから何までほとんどの物がノードだよと思っておけば間違いありません。
ハ行用語
ハッシュ
データ投入により得られる数値。特徴としては、元のデータを特定しにくく計算後の桁数が等しくなる。
例えば、MD5というハッシュ関数を元に「あいうえお」を計算すると、「ad7cf5ce5313f8b3fc59d626b9aad653」の数値を得ることができますが、一文字加えた「あいうえおか」を計算すると、「a763b2ee7bee44426f50aaeb2625e3b6」という全く違う数値かつ全く同じ桁数のハッシュを得る。もちろん「あいうえお」なら何度計算しても「ad7cf5ce5313f8b3fc59d626b9aad653」と同じ計算結果が得られます。
ビットコインにおいてハッシュが用いられるのは、ブロックチェーンにブロックが追加される際です。以下のようにビットコインの取引が行われると、取引は世界中のノードに発信され、ブロックにまとめられます。
①こうして生まれた新たなブロック・②ブロックチェーン末尾のブロック・③nonce値(任意の数値)の3つを、マイナーがSHA256という関数を元に計算し、ハッシュ値を得ます。(数学的に言うのなら、関数 ハッシュ値(新ブロック,末尾,nonce値)。
ハッシュ値は、なんでもいいわけではありません。nonce値という任意の数値(256桁)を何度も変化させて計算を行い、ゼロが16個(記事執筆時)続いたハッシュのみが適正なハッシュと認められます。こうして、ゼロが16個繋がったハッシュ値を見つけ出したもののみが新たなブロックをブロックチェーンの末尾に追加できるわけです。最も早く追加したマイナーは、報酬としてビットコインを与えれます。
計算を複雑にし、不正を起こしにくくするためにビットコインではハッシュが利用されています。
ピア・トゥー・ピア(peer to peer)
中央サーバが存在しない方式のネットワーク。個人が対等で、直接他のネットワークと通信できる。
ビットコインでは中央を介さず、peer to peer方式のネットワークを利用することにより、崩壊しない・対等の関係での決済・手数料が割安の決済を実現した。
対義語はクライアントサーバー方式。
仮にこの方式を用いてビットコインが決済されるなら、中央に手数料を取られる・決済に時間がかかる・中央に管理される・中央が崩壊した場合に通貨としての機能を果たせなくなる等のデメリットがあるでしょう。
プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Wook)
仕事(ワーク)を信頼するというアルゴリズムの方式。つまり、最も多くの計算能力を提供した者(仕事をした者)が信頼され、ブロックを追加(取引をブロックチェーンに記録)出来るという事。
ブロック
取引の記録をブロックチェーンに追加できる形にまとめた物。
ブロックチェーン
ビットコインの取引が記録されている管理台帳的なもの。連鎖には、ハッシュ関数が用いられているため改ざんが困難。追加にはマイナーの仕事(Work)が必要。
マ行用語
マイナー・マイニング
採掘者。ビットコインの発行は、ブロックチェーンへブロックを追加することに対する報酬という形で行われる。ビットコインは総発行量が決まっており、新たに発行する手段がこの報酬しかないため、金の採掘に例えられマイニング、採掘を行う者をマイナーと呼ぶ。